2011年1月10日月曜日
悲惨な家庭ー13
寒い冬が過ぎ去り暖かい春が訪れた、桜の花がささやき掛けると新学期が始まった4年生になったのだ。新しく家庭科という授業が加わった、其の先生は小柄の奇麗な人だった。僕の顔を見てニッコリとした、僕はドキッとして胸が高鳴るのを感じた。然しつまらぬ事を考えてはいけないと、僕自身に強く言い聞かせていた。それでも先生の投げかける笑顔が気になって仕方が無かった。今日も其の家庭科の授業が始まっていた。先生は教壇から色々と食べ物の話をしていた、其の時間の合い間合い間に先生は微笑んでいた、其の笑みは僕に対してである事は直勘で解っていた。女好きの僕の様な男が居るのと同じく女にも男好きが居るのである。下品な言い方では助平ーと言う。母が僕を罵倒する時に何時も此の言葉を投げかける。それでか此の言葉には卑屈感が付きまとっていた。僕は此の言葉が大嫌いだ、それで同じ意味でも女好きとか男好きと呼ぶのである。ようやく授業が終り皆が直立して有難う御座いましたと挨拶した最後の瞬間、先生の輝いた目が僕に向かって閃光にように輝いた。僕は興奮して胸の高鳴りを覚えた。最後の授業時間が終り皆帰り始めた、期待は裏切られるかも知れないと思いながらも、裁縫室にそっと覗きに行った。先生は机に向かっていたが、僕を見るなり手招きして入って来いと合図した。矢張り先生は待っていたのだ。裁縫室は教壇の後ろに小道具をしまう狭い小部屋があった、先生は僕の手をしっかり握り絞め小部屋に連れ込んだ。今度はしっかり抱きしめ倒れる様に横になった。僕は戸惑って何も出来なかったが、先生は僕の体をさわって愛撫し胸のボタンをはずし、乳房を僕の口に押し付けるのであった。興奮して体がぶるぶる震えたのを覚えている。疲れたのか先生は見繕いをして立ち上がり早く此処を立ち去るように言った。最後に決して人に話してはならぬと念を押すのであった。
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