
小金が入ったので仲間のミネイロとガウショは故郷に帰ると言って、小屋を出て行った。あとにはジョンとバロウゾ、そして僕の3人になってしまった。クリスマスまでには何とかもう一つ掘り出したいと思っていたが、3人では無理だ又雨も大降りになり諦めてしまった。現場は雨水が溜まり細長いいけになっている。クリスマスと正月を3人小屋で過ごした。パトロンは故郷に帰り賄いは預かっている金を使って僕がパトロン代わりになった。僕は暇つぶしに中国人の原(ゲン)サン中国人といっても二世である。彼の処に囲碁を打ちに行って暇をつぶしていた。そうこうする内3月になりぼつぼつガリンペイロ達が小屋に帰りだした。雨も上がりだし政府の吸い上げポンプが稼動し始めた。同時にガリンペイロ組合が新しい区画を発表した。対岸の一角であるジョンと僕が申し込んで二人とも籤に当たった。ジョンが二箇所を僕に経営してくれと言う、20人のガリンペイロの賄いだ相当の資金が要る。
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