2010年11月20日土曜日

ガリンペイロ体験記7

現場はすり鉢状に既に50メートルぐらい掘り下げている。あちこちに金脈に行き着いた話で盛り上がっていた。私達が働いているほど近い場所10mも離れていない区画に、砂金を含有している金脈が現れた。さあ大変盗まれないように警官を呼んで物々しい警戒、砂金が含まれている砂利を麻袋に入れて担ぎ上げ始めた。麻袋と言っても今はナイロン製である。スコップに6,7杯入れて20キロぐらい、運び係か担いで50メートルの絶壁を登る。所によっては梯子をかけた場所もある、並大抵の体では持ち堪えれない重労働である。私にはとても出来っこないなんでこんな所に来たのかと、今更後悔する始末であった。然し金脈に近い明日にも我々の区画にも現れるだろう、わずか5%との分け前と言っても100キロ出れば5キロのとり前2千万円である。成金とは言えなくてもアパートを2.3軒は買える、ここで諦めてみすみす引込む訳にはいかぬ。ジョンに相談しスコップ係か楽な場所を頼む。都合よく炊事係がマラリアで寝ついてしまった。天から降ってきた幸運であった。

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